会長挨拶
第33回日本臨床モニター学会総会
会長 西田 修
藤田医科大学医学部 麻酔・侵襲制御医学講座 主任教授
藤田医科大学病院 集中治療部 部長
第33回の学術総会を、2022年6月25日(土曜日)、26日(日曜日)にウインクあいちにて開催させて頂くことになりました。歴史と伝統のある本会の会長を拝命し、大変光栄であるとともに身の引き締まる思いです。開催にあたり、会員の皆さまはもとより様々な方面の方々から多大な支援を頂きました。お陰様で多くの優れた演題が集まり、総演題数129からなる大変充実したプログラムとなりましたことを、この場を借りて心より御礼申し上げます。
今回のテーマは、「明日のモニタリングを科学する」とさせていただきました。「モニタリング」の言葉は、様々な場面で用いられます。古典的なモニタリングのみならず、広い意味のモニタリングで臨床を見直すと新しい局面が見えてきます。また、データサイエンスやAIの発達により、モニタリングの概念そのものが大きく変わろうとしています。
そのため、学会のプログラム内容は、「モニタリング」をキーワードとしながらも、非常に多岐にわたる切り口からのアプロ―チとしております。様々なトピックスで、教育講演は8講演、教育セミナーは10講演お願いしております。シンポジウムは7セッション設け、今、「旬のトピックス」を取り上げております。Pros and Consも用意しました。さらに、若手医師・メディカルスタッフ向けに、モニターに関するベーシックセミナーを8本揃えております。学生・研修医は無料、メディカルスタッフは3千円の参加費に抑えました。これには、広くモニタリングの真髄を学んで頂き、明日の臨床に役立てて頂ければ、安全安心な質の高い医療提供に繋がるとの思いを込めております。
招請演題、要望演題の他に、学会初日に優秀演題のセッションを設けております。最優秀演題賞、優秀演題賞を選出し、受賞者の発表と表彰式を、奥秋記念賞の講演・表彰式に続いて行います。恒例の、歯科医師のためのモニタリング講座は、「日本歯科医師会生涯研修単位」の対象となっております。
COVID-19パンデミックの収束が十分に見通せない中での現地開催ですが、感染対策に十分配慮しながら、現地開催とさせて頂きます。マスク越しとはなりますが、Face to Faceでディスカッションを交わしながら、「明日のモニタリングを科学する」をテーマに繰り広げられるアカデミックなひと時をご堪能いただければ幸甚です。
2022年4月吉日